メッシとロナウド

サッカーにおける個人の比較は意味がないと思っているが、今回は直接対決ではない別の対戦で起こったので考えてみたい。メッシとロナウド。今大会の主役であり、現在世界最高のストライカーである。

 

昨晩のポルトガルとモロッコの試合は1-0でポルトガル勝利。得点はノリに乗っているCR7の頭。一方アルゼンチンvsアイスランドもみたが、メッシがPKを決められず、1-1の引き分けで終了。ゴールはアグエロのスーパーゴール。

 

この2試合から見るとCR7を軸としたポルトガルのチーム作りが完璧に機能しているのに対して、アルゼンチンはメッシが軸になりきれていないアルゼンチンの不完全さもある。

またメッシはPKを外してしまい、CR7はスペイン戦で3得点。終盤のFKまで決められる集中力を持っている。スペインのGKは現在世界最高のデヘアですからね。

この二人のレベルになって、大舞台の強さ弱さとか関係ないと思うんだけど、CR7はワールドカップ初戦のスペイン戦でハットトリックを達成し、CL準決勝では記憶に残るオーバーヘッドを決める。一方メッシはリーガで得点王&アシスト王という前代耳門の記録を打ち立てるも、代表や大舞台で活躍できないイメージが強い。

 

ともにチーム内では絶対的な立ち位置でこのワールドカップに入っているが、CR7は感情出してチームメートに対して叱責しているし、守備もしない。メッシはなんか淡々としていて、チームメートに要求することもしていない印象。もちろん走らないし守備もしない。バルサの時から基本的に一緒で彼のスタンスなんだと思う。

 

ディマリア、アグエロイグアインといった才能豊かなタレントが前にいることもメッシにとってはマイナスなのかもしれないと感じる。そして彼がWCを取るにはプレースタイルではなくマインドを変える必要があると感じる。王様になれるだけの才能があるのだから。4年に1回の最高舞台では「王様」としてふるまうエゴイスティックさを前面に出し、チームメートに切れたとき、アルゼンチンがワールドカップを制することができるのではないか。