クロアチアvsデンマーク

youtu.be

こんにちは、F/Jです。

 

この試合も珍しい展開でした。開始4分に両チーム1点ずつ取り、その後116分は無得点でPK戦に突入する。試合中にクロアチアモドリッチはPKを外しており、合計で11回あったことになる。PK結果は3-2ということは、PKの成功確率は45.45%で50%を下回っている。今まではPKはキッカー有利で、決めて当然のものという認識だが、この大会からか流れが変わっているので、要因を掘り下げてみる。

 

1、情報収集の容易さ

ワールドカップの決勝トーナメントまでくれば、相手チームの全プレイヤーのPK実績の情報収集はできるようになっている。画像までついてくるので、モーションフェイント等もよめてくると思う。

 

2、キーパーのレベルアップ

シュマイケルはもちろんのこと、クロアチアのキーパーが素晴らしかった。この試合のPK戦は枠から外れたシュートがなかったので、全てキーパーが防いだ。12ヤード(約10.97メートル)からのシュートを止めるのは容易ではないが、50%以上の確率で防いでいる。キッカーの質よりキーパーのレベルアップが特筆されるべきであろう。

予選でもメッシ、クリスチアーノロナウドが止められている。一方で香川は決めてるし、ハリーケーンは3点をPKで取っている。これだけ難しくなれば、十分に誇れる数字である。

実際に両チームのGKはキッカーのところまで行って話しかけたり、ゴールに下がりながら両手を広げて大きく見せたり、ゴールライン上でステップを踏んだり、モーションフェイントに対してファールだと主張したり、ありとあらゆる手でプレッシャーをかけていた。

 

 

では、決まるPKのパターンは大きく3つである。

1、ハリーケーン

正面にものすごい早く強いボールを蹴れる胆力。正面に蹴るのはやはり勇気がいる。

 

2、香川(遠藤)

ゴールキーパーのモーションを読んで、逆に蹴る。香川のPKはコースやスピードは甘かったが、キーパーの逆をつけば決まる。逆をつくためには、助走でフェイントをかけて、キーパーを先に動かす。これはテクニックというよりは心理戦。

 

3、デンマークの6番

名前がわからないが、右「上」に蹴れている。キッカーにとって上に蹴るのは、相当なプレッシャーになる。枠外に外す恐怖が先立つ。上に蹴れることができれば、ほとんどの確率で入っている。キーパーの頭より上が目安か。

 

最後にPKの天才遠藤のPK映像を張り付けておく。ワールドカップベスト8以上のチームに参考にしてほしい。