ウルグアイ vs フランス

こんにちは、F・Jです。

フランスが余裕の勝利。飛車角の飛車(カバーニ)が落ちたウルグアイにはタレント軍団のフランスを崩すことはできなかった。フランスはセットプレーとグリーズマンミドルシュートで2点。セットプレーのモーションフェイントも秀逸で、練習してきたことをうかがわせた。またゴール後に喜ばないグリーズマンの姿が印象的で、尊敬に値する。また後半途中に2-0でリードした後のフランスのゲームマネジメントが巧みで、先日ベルギーに逆転されてしまった日本代表が学ぶべき姿が集約されてたので考えてみる。

 

・ベンチワーク

エンゾンジという長身(197㎝)をボランチに入れて、ウルグアイのパワープレーをシャットアウトすると同時に、カンテ(169㎝)を左サイドに出して、ウルグアイの右サイドを封じる。さらに終了間際にはスピード、ドリブル、キープが武器のデンベレを投入し、完璧な終わらせ方をする。

自身もワールドカップ優勝を経験しているデシャン監督の見事なまでの戦い方(デシャンにとっては想定内)。特に攻めなくとも、ウルグアイ選手のいないところに正確にボールを運んでいくことができる個々のテクニックと共通理解。

 

・選手層

CLに出るレベルのセビージャのボランチ(エンゾンジ)やバルサFW(デンベレ)を控えに回すことができる選手層の厚み。これは一長一短にできるものではなく、特に日本のような野球、サッカー、バスケ、相撲等、色々なスポーツが平等にスポーツニュースで報道されるような国では極めて難しい課題である。フランスがサッカーに特化しているわけではないが、団体球技ではサッカーしか思いつかない。

 

日本代表がベルギーに2-0とリードしたのは想定外であり、そこからどうすべきか西野監督をはじめ、みなが戸惑ったと思う。考えてみたいのが、ウルグアイが仮に2-0で後半途中にリードしたらどうしていたか。おそらくスアレスも含めて、死ぬ気で守りきる作戦を選ぶ。そして退場者を出してでも、遅延行為とバッシングされようと、何が何でも勝利してしまうイメージがわく。ワールドカップでの優勝経験、厳しい南米予選を勝ち抜いている経験が僕のイメージにつながる。

クリンスマン西野監督の後任になるとの報道があるが、「経験値」で考えれば、大賛成である。ワールドカップで勝っている勝者のメンタリテと経験を日本代表に根付かせてほしい。

 

 

 

 

 

 

クロアチアvsデンマーク

youtu.be

こんにちは、F/Jです。

 

この試合も珍しい展開でした。開始4分に両チーム1点ずつ取り、その後116分は無得点でPK戦に突入する。試合中にクロアチアモドリッチはPKを外しており、合計で11回あったことになる。PK結果は3-2ということは、PKの成功確率は45.45%で50%を下回っている。今まではPKはキッカー有利で、決めて当然のものという認識だが、この大会からか流れが変わっているので、要因を掘り下げてみる。

 

1、情報収集の容易さ

ワールドカップの決勝トーナメントまでくれば、相手チームの全プレイヤーのPK実績の情報収集はできるようになっている。画像までついてくるので、モーションフェイント等もよめてくると思う。

 

2、キーパーのレベルアップ

シュマイケルはもちろんのこと、クロアチアのキーパーが素晴らしかった。この試合のPK戦は枠から外れたシュートがなかったので、全てキーパーが防いだ。12ヤード(約10.97メートル)からのシュートを止めるのは容易ではないが、50%以上の確率で防いでいる。キッカーの質よりキーパーのレベルアップが特筆されるべきであろう。

予選でもメッシ、クリスチアーノロナウドが止められている。一方で香川は決めてるし、ハリーケーンは3点をPKで取っている。これだけ難しくなれば、十分に誇れる数字である。

実際に両チームのGKはキッカーのところまで行って話しかけたり、ゴールに下がりながら両手を広げて大きく見せたり、ゴールライン上でステップを踏んだり、モーションフェイントに対してファールだと主張したり、ありとあらゆる手でプレッシャーをかけていた。

 

 

では、決まるPKのパターンは大きく3つである。

1、ハリーケーン

正面にものすごい早く強いボールを蹴れる胆力。正面に蹴るのはやはり勇気がいる。

 

2、香川(遠藤)

ゴールキーパーのモーションを読んで、逆に蹴る。香川のPKはコースやスピードは甘かったが、キーパーの逆をつけば決まる。逆をつくためには、助走でフェイントをかけて、キーパーを先に動かす。これはテクニックというよりは心理戦。

 

3、デンマークの6番

名前がわからないが、右「上」に蹴れている。キッカーにとって上に蹴るのは、相当なプレッシャーになる。枠外に外す恐怖が先立つ。上に蹴れることができれば、ほとんどの確率で入っている。キーパーの頭より上が目安か。

 

最後にPKの天才遠藤のPK映像を張り付けておく。ワールドカップベスト8以上のチームに参考にしてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

日本vsベルギー

こんにちは、F/Jです。

睡眠不足です。脱力感でいっぱいです。紙一重とはこのことを言うんでしょうか。ラストプレーですさまじいカウンターアタックを浴びて万事休す。2点差を守りきれず、ラスト25分で逆転されてしまうのが日本の実力。冷静に振り返ることはできないので、つれづれなるままに書いていきます。

 

セルジオ越後氏は「惜敗は何の慰めにもならない」と言ってるんですが、十分ベルギーを追い詰めたし、日本中が希望に胸を膨らませたはず。彼の仕事は苦言を呈することだし、下の記事は悔しいけど的を得ているので納得感もありリンクをはっています。

あの時間帯でも視聴率30%、最後の最後まで目が離せない、スポーツ特にサッカーがなせる感動と興奮が詰まった戦いだったんです。先のアルゼンチン対フランスに匹敵するレベルの見ごたえのある試合だったはず。ファール、イエローは少なく、VARも必要ない、セネガル審判人も笑顔でフェアーにさばき、ゴールもどれもが素晴らしいもの。世界中にサムライブルーのファンがあふれたことでしょう。

 

勝敗をわけたポイントは交代策かもしれません。それは経験値の差と言い換えられるものです。残り30分で2点リードの想定は西野監督の中になかったのかもしれません。

フェライニにぶつけられる植田などのフィジカル系、チャドゥリに対応できる酒井(高)等の「リードしているからこそできるベンチワーク」ができる場面であった。 山口蛍がそれを意図したのかもしれないが、中途半端すぎて何もできておらず、本田は追いつくための交代だと改めて考えるとわかる。でもそれが西野流であり、ベルギー相手にも攻め勝ちたかった証なんだけど、結局これが経験の差なのかもしれない。最後のクルトワに対してもスローインさせないように前に立っても良かった、フェルトンゲンのヘディングもシュートではないので止められたかも等と言い出すときりがない。

 

大事なことは、この経験を誰かしらが下につないでいって、途切れさせないようにすること。経験値が1つ1つつみあがって、初めてベスト8、ベスト4が見えてくるんだと思う。この感動と経験を忘れずに、しっかりと積み上げていくことを日本サッカー協会に期待したい。

最後にここまで感動を与えてくれた日本代表に感謝を伝えたい。

 

【セルジオ越後】「惜敗」はなんの慰めにもならない。そこに差があることを認識しないと | サッカーダイジェストWeb

日本vsポーランド

こんにちはF/Jです。

 

今晩、ベルギーとの1戦を迎えるわけですが、今さらポーランド戦を振り返ってみます。失点シーンは完全にマークのずれ。エアポケットになったDFラインに入りこまれ、きれいにインサイドボレーであわされ、0-1敗戦。

 

この試合のハイライトは何と言っても、長谷部投入後の後半ラスト15分程度。負けているチームがパス回しに入る、前代未聞の泣けてくる作戦。賛否両論ありますが、ベルギー戦での勝率を少しでもあげるために、西野さん含め日本のコーチ陣が考えた結論なので、私は泣けてきましたが支持します。

ポーランドは確実に格上です。その相手にせめてカウンターをくらうリスクと、勝たないといけないコロンビアがセネガル相手に失点するリスクを天秤にかけた結果が時間つぶし作戦。見ているファンからしたらつまらないだろうし、私の友人たちもライン上できれてました。ベルギーにボコボコにされればいいと。

ただ再度言いますが、ベルギー(またはイングランド)にボコボコにされず何とか勝利の可能性をあげるための作戦が主力温存。あの場面で大胆にパス回しの選択をした決断力に拍手を送りたい。

 

今夜の予想は0-4での敗北。歴代最強のベルギーチームに勝てる可能性は、コロンビアのそれよりはるかに小さい。スター選手の数、選手層が圧倒的に違い。人口1000万に小国がどうやったらあそこまでスター選手を育成、輩出できるのか、仕組みを調べて上で日本も盗んでいくべきだと思う。戦前から敗戦後を語るのは不本意だが、それだけ今のベルギーは強いと思う。でも再度素人の予想を裏切る結果になることを願って、3時に起きようと思う。

 

 

日本vsセネガル

こんにちは。F/Jです。

 

セネガル戦引き分けましたね。いやー惜しかった。実に惜しかった。

もろもろと感じることがあるのですが、思いのままに書き連ねます。

 

①なぜKAWASHIMA!?

初戦のキンテロの微妙なフリーキックを決められ、セネガル戦ではマネにアシストするパンチング。海外からパロディと酷評される始末。いつも表情は素晴らしいんだけど、決定的なミスを犯す人はキーパーでは試合に出てはいけないと思う。敗戦に直結するので。

 

セネガルの強さ

本の時間帯もあったが、「個」の強さ+組織力が加わりつつある。失点シーンは両方とも、サイドをゆさぶられてのものだし、相手の崩しをほめるべきでもある。サイドで仕掛けられた時や、センターバックの高さなど個の能力は驚異的である。マネがおとなしくみえるのは、リバープールの周りが強いからか、コンディション不良か。

 

③運

乾の得点の長友はトラップミスだろう。誰もあそこにボールが来ると予想はできない。たまたま乾が拾って、ゴールに流し込んだ。柴崎のロングパスの精度、長友の走りは素晴らしいが、大事なところで運がついてくる。初戦のPK&レッドカードだって運なわけだが、どう説明できるのだろうか。努力をしているものにしか運は転がってこない、という格言を聞いたことがありますが、そういうことにしておきましょう。

 

④期待

WC始まる前は明らかに日本負けるだろうと思ってました。この場を借りて謝罪します。でもコロンビア戦の開始3分以降、期待感が日に日に増していくんです。決勝Tに進めるだろう、イングランドかベルキーとも良い試合ができるんじゃないか!?って期待してしまうんです。もう少し夢の続きを楽しみたい。

 

メッシとロナウド

サッカーにおける個人の比較は意味がないと思っているが、今回は直接対決ではない別の対戦で起こったので考えてみたい。メッシとロナウド。今大会の主役であり、現在世界最高のストライカーである。

 

昨晩のポルトガルとモロッコの試合は1-0でポルトガル勝利。得点はノリに乗っているCR7の頭。一方アルゼンチンvsアイスランドもみたが、メッシがPKを決められず、1-1の引き分けで終了。ゴールはアグエロのスーパーゴール。

 

この2試合から見るとCR7を軸としたポルトガルのチーム作りが完璧に機能しているのに対して、アルゼンチンはメッシが軸になりきれていないアルゼンチンの不完全さもある。

またメッシはPKを外してしまい、CR7はスペイン戦で3得点。終盤のFKまで決められる集中力を持っている。スペインのGKは現在世界最高のデヘアですからね。

この二人のレベルになって、大舞台の強さ弱さとか関係ないと思うんだけど、CR7はワールドカップ初戦のスペイン戦でハットトリックを達成し、CL準決勝では記憶に残るオーバーヘッドを決める。一方メッシはリーガで得点王&アシスト王という前代耳門の記録を打ち立てるも、代表や大舞台で活躍できないイメージが強い。

 

ともにチーム内では絶対的な立ち位置でこのワールドカップに入っているが、CR7は感情出してチームメートに対して叱責しているし、守備もしない。メッシはなんか淡々としていて、チームメートに要求することもしていない印象。もちろん走らないし守備もしない。バルサの時から基本的に一緒で彼のスタンスなんだと思う。

 

ディマリア、アグエロイグアインといった才能豊かなタレントが前にいることもメッシにとってはマイナスなのかもしれないと感じる。そして彼がWCを取るにはプレースタイルではなくマインドを変える必要があると感じる。王様になれるだけの才能があるのだから。4年に1回の最高舞台では「王様」としてふるまうエゴイスティックさを前面に出し、チームメートに切れたとき、アルゼンチンがワールドカップを制することができるのではないか。

 

 

 

 

コロンビアに勝利!

こんにちは、フットボールジャンキーです。

ワールドカップはやっていれば、なんだかんだ理由をつけて毎日見てしまいます。韓国vsスエーデンとか見なくても良いんですが、お隣韓国がどんな試合をするか気になるしとか言って、とにかくサッカー三昧の生活を送ってます。

昨日のコロンビア戦、私のネガティブ思考による予想では以下の通り、大胆期待予想でも引き分けでした。

 

【現実予想】

vs コロンビア   0-3

力負け。4年前のリベンジは相当難しい。個々の才能が違いすぎ、ストライカーのファルカオも出場予定。

 

【大胆期待予想】

vs コロンビア   1-1 なんと引き分け!得点はThe Proffesional

 

 

ただ2-1で勝利!

勝因を考えるとやはり、前半2分に神風が吹いた、「運」が良かったという非科学的な論拠にしかならない気がするんです。

例のレッド&PKシーンですが、海外のストライカー、例えばマネやレバンドフスキーなら左足でもゴールするんです。でもキーパーに止められる大迫選手の決定力のなさが結局、レッド&PKという最高すぎる立ち上がりになったわけです。

もちろん香川が追走して正確なシュートを放ったのも、大迫が相手と体を入れ替え1:1になったのも立派なんですが、決定力のなさが試合を大きく左右することになる。また故意かどうかも不明だが、迷わずレッドを提示した審判にもお礼を伝えたい。

 

乾、酒井にも得点チャンスあったし、香川も消えてたし、川島はFK決められるし、長谷部もファール取られるし、本田はひどいバックパスするし、柴崎の縦パスはなかなか通らないし、数的優位があまりいかせてなくてもどかしかったです。

セルジオ氏が指摘するように、追加点が取れなかったゆえに得失点差でGL敗退なんてなったら悔しすぎますよ。

 

昨日は友人たちとあきらめの境地からの「無欲の勝利」を願っていたが、3分で状況が激変したため、貪欲に大量得点勝利を願ってしまった。そして試合終了後に渋谷のスクランブル交差点に行ってしまうというらしくない行動をして、下がっているコロンビアサポーターと写真を撮り、終電を逃すという4年に1度のアホ三昧をしてました。

他の試合のレポート記事も頑張って書くぞー!