17/18 ブンデスリーガ マインツ vs シュトゥットガルト

結果は3-2でマインツ勝利。武藤の2ゴールはどちらも素晴らしいものだったので、振り返ってみたい。

 

・1点目

フォワードらしいゴール。この日のグランドコンディションはかなりスリッピーでやりにくい。ディフェンスラインから楔のパスを受けると、大型ディフェンダーを背負い、ブロックしながら右足側へ90度持ち出す。相手ディフェンダーを振り切ったわけではなく、背中越しにほぼ密着しており、ユニフォームもひっぱりあっている状態で、エリア外からいきなりシュート。これが無回転のブレ玉となり、キーパーは動かなければ正面で処理できたが、倒れこんでしまったためにゴール。

まずは前を向いたら打つという姿勢、背中越しにプレッシャーを受けていても真芯でとらえられる技術、ピッチコンディションを利用する考え方が奏功してのゴール。見ていた側も意表を突かれるゴールだったので、キーパーや相手DFの驚きぶりは想像に難くない。

ピッチコンディションを利用するのは定石だが、あえて言及したのはシュトゥットガルトの攻撃があまりに単調すぎる印象を受けたためだ。いわゆるバイタルエリアの周辺まではある程度パスを回して運ぶことができる。でもそこからアイディアやクリエイティビティがなく、単なるつなぎのうまいチームになっている。浅野を起用してがむしゃらに走らせればよかったのにと思う。

 

・2点目

ゴールキーパーの跳ね返りはラッキーだったが、即座に反応して蹴りこんだのはさすがと言える。左サイドからの低いクロスは例のごとく大型ディフェンダーが前にいたので、一瞬死角に入ったと思うのだが、スライディングシュートまで持っていった。

 

この日の武藤は前半にもキーパーとの1対1があり、ハットトリックの可能性があったが、久しぶりの活躍に胸が躍った。外見はさわやかな元慶応ボーイだが、ゴールに向けた執念と力強さを代表でも発揮してもらいたい。

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例の大型ディフェンダー。ドイツ出身の21歳。ティモ・バウムガルトル。190㎝。